|
|
ペルシア語が結んだ世界―もうひとつのユーラシア史 (スラブ・ユーラシア叢書)価格: 3,150円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 本書は要するにペルシア語オリエンテッドで歴史を考えようという、業界的にはまあ常識的ではありながら、世間的には十全に受け入れられているとは言い難い視点から編まれた論集です。ペルシア語はイランの言葉だと簡単にくくられがち(いや、そもそもペルシャ語とイランが結びつかない人も結構多いかも)です。しかし実際はタジキスタンやアフガニスタンでも公用語として用いられており、歴史的にはもっと広い領域で使用されていた言語でした。いささかステレオタイプな言い回しを用いるならば、ペルシア語はイスラーム世界においてはなんと言っても文学(そして意外に外交でも)一定のプレゼンスを持ち広く用いられた「フランス語」のような立 |
|
|
|
|
|
|
撹乱と遷移の自然史―「空き地」の植物生態学価格: 3,150円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 撹乱と生物の生息との関係は、近年においてなお、生態学における中心課題の一つであると言っても過言ではない。これをテーマとした研究は、これまで国内外を問わず無数に為されてきた。しかし、撹乱という言葉の持つ意味は極めて広範に渡るため、行われてきた研究も多種多様に渡り、その体系化は困難であるといえる。このためか、これまで撹乱について論じた教科書は多くなかった。本書は、撹乱を植物の生育環境を形作る要因として捉えることで、撹乱の持つ意味を一元化し、撹乱と植物の関係を非常に体系的に紹介するものとなっている。対象とする地域も火山から砂漠、湿原から高山極地まで多様に渡り、撹乱とは何かという基本的な問いから、撹 |
環境の価値と評価手法―CVMによる経済評価価格: 4,935円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 CVM(仮想市場評価法)は、1990年アラスカ沖「バルディーズ号」原油流出事故における失われた環境の価値を測定したことで、注目され始めました。昨今では、環境問題が大きな話題となっていて、それらに対処するための様々な科学技術が開発されてきています。しかしながら、環境破壊・環境修復に対する我々住民の評価額は漠としています。これに対し、環境破壊に対して我々が受け取りたい補償額(WTA)もしくは、環境修復に対して払ってもよい意志額(WTP)を、定量的に測定する方法が、実際の運用例とともに詳しく書かれています。またCVM以外の環境評価手法についても簡単にふれているので、環境経済学の外観をつかむことも |
|